2010年1月10日日曜日

オルソケラトロジーで心がけるべき点

オルソケラトロジーの治療は、日中は裸眼ですごせるために、ともすれば目が完全によくなったと錯覚しがちです。

しかし眼球自体は、”近眼のままである”ということは忘れてはいけないのです。これはレーシック手術でも同様です。オルソケラトロジーもレーシック手術も、角膜を変形させることによって、目の屈折力を調整しているにすぎません。完全に目が良くなる方法とはいえないわけです。

現代の眼科学ではどうにもならない眼軸は、放置状態なのです。
近視治療をうけたとしても、目に負担をかければ、さらに眼軸が伸びる可能性があります。

近視治療をうけるほどの目は、たいてい眼軸が伸びている軸性近視。
眼球が長いわけです。そうなると眼球の内側にある網膜が引っぱられ、薄くなることに。視細胞どうしの間隔が広がるような格好になっているわけです。

この近視眼の網膜は、何かの衝撃で網膜に穴があく「網膜裂孔」や、網膜がやぶれて硝子体液が浸入して剥がれてくる「網膜はく離」を引きおこしやすくなっています。

そのほか「近視性の白内障」、正常な眼圧でも視野が欠ける「正常眼圧緑内障」、網膜の中央部の異常「黄斑変性症」といった眼病にもかかる可能性が高くなっているのです。

こういった事実を知らずに、オルソケラトロジーの治療によって、目がよくなったと勘違いしているとしたら、大変なことになります。

おすすめは、ルテインやビタミンCを多く摂るように心がけること。
緑黄色野菜や果物に多くふくまれています。そのほか目の血行を、つねに良くするように努めること。このふたつを心がければ、眼病を未然に防ぐことが可能になります。

そのほかオルソケラトロジーの治療を始めると、日中は裸眼生活になります。そうすると今までメガネやコンタクトレンズによって紫外線から守られていたのが、急に紫外線にさらされることに。メガネやコンタクトには、紫外線をカットする機能があるのです。そのため、意識してサングラスを活用するほうがいいでしょう。