コルネアプラスティーとは、オルソケラトロジーの究極の進化形といってもいいでしょう。
コルネアプラスティーの治療は、現在は治験中といわれています。じっさいに導入されるのは、時間の問題といえそうです。
コルネアプラスティーでは、まず角膜の各層間の結合を弱めるような酵素(こうそ)を、角膜に注入します。角膜は3層構造になっています。その結合を、まず弱めるのです。
そのあとオルソケラトロジーのような、角膜を変形させるハードコンタクトレンズを装用します。すると通常よりも凹みやすくなります。
その後、今度は角膜の各層間の結合を強めるような酵素(こうそ)を、角膜に注入。すると、凹んだ形が固定され、その形が半永久的に持続するというわけです。
もしこの視力矯正法が実現されれば、毎晩のコンタクトレンズの装用が必要なくなります。レーシック手術のように、たった一回の治療で、矯正は終了するわけです。しかも角膜を削っていないため、レーシック手術のように絶対にもとの形に戻らないわけではありません。
しかしコルネアプラスティーといえども、オルソケラトロジーやオサートと同様、たんなる角膜の矯正。眼球の形は、いぜんとして近眼のままであり、つねに眼病のリスクをかかえているということは忘れてはいけないでしょう。