2010年1月8日金曜日

オルソケラトロジーのメリットとは?

オルソケラトロジーのメリットは、いくつかあります。

もちろん、もっとも大きなメリットは、「日中は裸眼ですごせる」ということでしょう。わずらわしいメガネもなければ、コンタクトレンズもありません。自分の裸眼で見ているという実感があるのです。

そのほかのオルソケラトロジーのメリットとしては、レーシックとの比較で顕著になります。オルソケラトロジーの治療は、レーシック手術と似ています。角膜を平らにすることによって、裸眼生活ができるという点です。

しかしレーシック手術では、エキシマレーザーで角膜中央部をすり鉢上に、平らに削り取ります。当然のことながら、いったん削ってしまった角膜実質層はもとに戻せません。いっぽうオルソケラトロジーの近視治療では、角膜中央部をへこませるだけ。そのため、時間がたてば元の角膜の状態にもどせるのです。この点は、その都度、角膜を変形させる必要があるというデメリットでもありますが、メリットともいえるのです。

オルソケラトロジーの治療は、スポーツをする人にも向いています。
とくに目に衝撃を受ける可能性のある格闘技の選手です。レーシック手術は、角膜をレーザーによって削るため、術後の角膜強度が弱くなるといわれています。そこでフラップがうすいラゼック手術とかエピレーシック手術をすれば、術後の角膜強度はレーシック手術よりも強くなります。PRK手術でも同様です。そのため、これらの手術は、レーシックとは違って、格闘家に向いているといわれています。

しかしオルソケラトロジーの治療では、そもそも角膜を削らないのですから、角膜矯正手術よりも、角膜強度は高く保たれます。

そのほかのオルソケラトロジーのメリットとしては、仮性近視の抑制効果があります。近視は角膜の突出によって、真性近視に移行していきます。ところが角膜表面を圧迫するオルソkレンズを毎晩装用していると、子供の視力低下を予防し、近視の進行をおさえる効果があるといわれているのです。

さらにオルソケラトロジーの治療とコンタクトレンズを比較した場合、角膜の酸素摂取量が増えるというメリットがあります。コンタクトレンズは日中、目を開けているとき、ずっと角膜表面をレンズがおおっています。角膜は大気中から酸素を得ているので、これでは角膜が酸素不足になりがちであるといえます。

ところがオルソケラトロジーの治療では、日中は角膜の表面になにもありません。角膜の酸素摂取をじゃましないのです。そのため通常のコンタクトレンズの装用とくらべると、酸素不足に陥りにくいといえます。日中は、角膜からたっぷりと酸素を取り込めるのです。